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一粒ひとつぶのお米が大きい ひゃくまん穀 [石川]


金沢旅行の最終日、私は最後の野望「もりもり海鮮丼」を食べるため、昼前に近江市場にいた。


行ったお店はすでに予約が入っていて、順番が近づけば電話をしてくれるという。
私は予約をして、市場をうろついた。

ずっとどうしようか迷っていたが、いいお店が見つかったので、ノドグロやホッケ、イカの一夜干しを買った。

うまい魚には、うまい米だ。





行きのサンダーバード内で、素敵なお米があったら広島まで届けてもらおうかしら、と本気で考えていた。
が、日本庭園や城跡、茶屋街、武家屋敷跡など好奇心の赴くまま金沢を歩いていたら、お米とふれあうことがなかった。

唯一、宿で見たローカルテレビのニュースで「ひゃくまん穀」がお米とのふれあいであった。
(茶屋街で土鍋で炊いたご飯を食べたけど、販売はしていなかった)

ひゃくまん穀とは2017年デビューしたばかりの新人さんで、今、それを広めようとがんばっていらっしゃるようだ。
私が見たニュースでは、自分が降り立って驚いたJR金沢駅の鼓門の下で、ちょうど金沢巡業で着ていた力士がPRイベントをしていた。
その中で力士が「米の粒が大きいんですよ」と言っていた。



その「ひゃくまん穀」が!
帰りの金沢駅のお土産物街に、いた!!!
それも、魅惑の新米!!!

「いた」という表現はおかしいが、出会ってしまったのである。
そこにはでっかでかおむすびになったひゃくまん穀も、4合分くらいのかわいらしいパッケージのひゃくまん穀もいたが、私は迷うことなく店員さんに言った。
「2kgをひとつください」

このときすでに、私の40L入るザックはそれなりにぱんぱんで、かなり重たかった。
丈夫なビニール袋に入れて渡されたひゃくまん穀はずっしりと重たかった。

ぎゃあああ!マジか!
あたいはこれを担いで帰るのか?!





私は米と、他にも買い足したお土産の袋、小腹が空いてはいけないと買ったじゃがりことお茶も持って、帰りのサンダーバードに乗り込んだ。
幸い、人が少なく、私はそこでザックに米やお土産もすべて、詰め込んだ。
こんなにぷんぷくぷんのぱんぱかぱんになったザックを初めて見た。
(このときはまだこれにトートバッグを持っていたが、サンダーバードから新幹線に乗り換えると、そのトートバッグとその中身もどどんがどんと詰めた。ありがとう、andwanderの40Lちゃん!!!)



こうやって持ち帰ったひゃくまん穀。
さっそく炊きましたとも!
ノドグロも焼きましたとも!

お米がね、でっかくて甘くておいしい。
ちょこっと、箸先にご飯をすくってはもぐもぐとゆっくり噛みしめては食べ、はぁ~とため息をつく。
これを繰り返して食事をする。

米の粒は、これまでうちで食べていた米の2倍近くありそうな大きさ。

はぁ~、うまい。

お米がおいしいって幸せ。
これがなくなったらどうしよう。
ノドグロは脂がのっていて、塩加減もちょうどよくて身がふっくらしてうまい。
はぁ~、たらこもうまいしキムチもうまい。
冷えてもうまい。
もちもちでうまい。


こうやって、大事に大事に食べている。


ありがとう、金沢!
ありがとう、ひゃくまん穀!