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マレビトのあたし ~非日常へようこそ #kytb1711

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西へ東へ。

10月11月の旅を終えた。

それで感じたことは、自分は「マレビト」だということ。


交通の便がよくなかった頃、旅人や旅芸人のような「村の外からやってきて短期間滞在する人」は、珍しくもあり、外の世界の情報を知ることのできる存在でもあり、そしてヨソモノであった。

2回の旅で、私は滞在先でマレビトであり、お会いした人に「生で対峙する」というちょっと強烈な印象を与え、そして嵐のように去っていくような存在だったのかもなぁ、とうっすら思いながら、帰りの新幹線に揺られていた。


私も迎える側になったこともあるので、その人たちの滞在期間中、自分は自分の生活圏にいるはずなのに、非日常であり、自分にとって当たり前のことのはずなのになぜか「新しい経験」のようであり、気がついたらジェットコースターに一緒に乗り込んで、有無を言わさずげらげら笑いながら走り抜け、そしてその人たちがこの地を去ると、「あれはなんだったんだろう」と盛大な疲労感とわけのわからなさの混乱が残る。

今回は自分が「訪れる側」であり、お会いした人をジェットコースターに突っ込み「じゃあ、行くよー!」とげらげら笑って、「じゃあ、またね!」と去っていったみたいだ。


振り回されたお友達にはちょっと申し訳ないけど、でも「ちょっとだけ『非日常』を持ってきたけどどうじゃった?」とも思う。



だいぶ、「淡々とした人」になっていたつもりなんだけど、そうじゃなかったみたい。


ネットを通じて知り合い、リアルで会うことのリスクが取り沙汰される事件が起こって、それは警戒心を失ってはいけないとは思うけど、「生々しい会話」も悪くないもんだよ、とも思う。


どんなときでも、自己防衛は自分でしっかりやって、自分を過信せず、でも冒険したいなぁ。