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どうして高いところに上りたがるんだろう #EdgeRankBloggers

2021/06/05


去年、強烈に「高さ」というものを感じた。
上京したときに、東京タワーと六本木ヒルズの両方に続けて行ったときだった。



実は高いところが苦手だ。
厳密に言えば、足元が透けて見える、下のほうまで見える、というのが苦手。


二つの高いところに上ったとき、「なんでこんなに高いところに上ってしまうのだろう?」と強い疑問を持った。
疑問が強い、ってどういうことなのか、とも思うけれど、とにかくこれまでそんなに考えたことがなかったことをすごくインパクトのあることとして感じ取ってしまった。

このあと、しばらくは強烈な「高さ」について、答えの出ない疑問についてぼんやり考えていた。
と同時に、私の中では
「バベルの塔」
「いつかばちが当たること」
と、よくわからないこともぐるぐる回り出した。



道路の縁石や塀の上、山、木など、とにかく高いところがあったら上っちゃうなぁ。

権力者はとにかく高い建物を建てたがり、そこから下界を見下ろしたがるなぁ。
これって東西関係ない気がするなぁ。

でも高すぎるものを建てると、なにか私はいけないことをしているような気になるなぁ。
なんというか、自然に逆らっているような、神の領域というものがあるのなら、そこに踏み込んでいくような。
そして、やりすぎると罰としてひどいことが起こりそうな、そんな不安を持つなぁ。



ずっとそんなことを考える。
信長の安土城に思いを馳せたり、
もしバベルの塔を作らなかったら人は皆、同じことばをしゃべっていたのだろうかと思ったり、
バビルの塔には超能力少年がいたけど、私は断然ロデムが好き!と思ったり。



それは尽きることがない。

そしてことばでいくら説明されても、なんだかどれも後付けの言い訳のような気がしてしまう。

とにかく、「高いところへの憧れ」は人類規模で遺伝子に組み込まれているなにかなんじゃないか、と思う。
論理的、研究結果的、心理的ななにかで説明されたものでは納得できない、「理由はない。そういうものなのだ!抗えないもの」とばっさり言い切ってしまうほうが、私はすんなり呑み込める。



広島で、一般に開放された高い場所はそんなにないが、デパートの屋上に久しぶりに上がったとき、また去年の「高さ」について思い出した。






■Edge Rank Bloggers

この記事は、合同メルマガEdge Rankの2016年5月の共通テーマ「高い」について書いています。

合同メルマガ「Edge Rank」2016年5月の共通テーマは「高い」 #EdgeRankBloggers | 明日やります