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土曜日の昼下がり。
幟町のMio Barのカウンターに滑り込む。
もう13時もたっぷり回っているというのに、店内はお客さんでみっちり。
1週間前、夜に来たとき、時間切れで噂のコーヒーが飲めなかったので、再挑戦に来た。
ぶっちゃけると人手が足りないらしいのは見てとれた。
なので時間に余裕をもって。
オーナーもそれは自覚していて、「4月から人手を増やす予定なんです」と、待たせているお客さんに申し訳なさそうに話していた。
私はワインを飲むことにした。
オーナーに私がオーダーしたパスタに合わせたお勧めを聞くと、春めいて暖かいのでスパークリングかフルーティーな赤はどうか、と言われ、私はスパークリングワインにした。
こういうやり取り、ほんとに楽しい。
自分の思いや気分を告げ、お勧めを聞いて、もう一度考えて選択する。
これがしどろもどろだと、気持ちが萎えてしまう。
朝や昼間に飲むアルコールは、好きだ。
背徳感ではなく私の場合は優越感を持つ。
なんなんでしょうね、この感覚。
スパークリングワインの泡が立ち上るのを見ながら飲んでいると、新たなお客さんが来た。
空いている席はカウンターの私と、私と同じように一人で来ている女性の間しかない。
「お花とお花の間のお席はいがでしょうか?」
オーナーはそう、お兄さんに言い、彼もそれを受けた。
カウンターで、ぽつりぽつりと三人の会話が始まった。
こういうのも大好き!
見ず知らずの人と短い時間、楽しむやり取り。
日本だと話しかけづらいことが多いけれど、ここはきっとオーナーの作り出す雰囲気によるものが大きいと思う。
お話によるとオーナーは2か月ずつを2回、計4か月、主に北イタリアを回ってコーヒーの修行(?)をしてきたそうだ。
このエスプレッソ・マシーンもコーヒー豆も北イタリアのものだ、と嬉しそうに話していた。
オーナーの動きは、ちょっとオーバーで芝居がかっている。
まるでミュージカルを見ているようだ。
バールをステージにした舞台みたい。
そして日本らしくない、多分ちょっぴりラテンの香りのする会話を交わす。
さっきの「お花とお花の間」から始まって、
「気分を言っていただけたら、それに合わせて飲み物をお出しします。どんな気分ですか?」
「飲み物はいかがでしたか?少しほっとできましたか?」
と、主に女性が嬉しくなるような心遣いと声かけをしている。
これはモテテクニックだわ!
思わずつぶやいていて、隣のお兄さんにも聞かれてしまった。
「(お花とお花の間はどうか?と)聞かれたら、『喜んで!』としか返事ができないよ」
ナイス返しだ、お兄さん!
オーナーはマジシャンのような手つきでコーヒーを淹れ、絵を描く準備をしていく。
それはそれは、1杯ずつ、とても丁寧に。
丁寧すぎてお客さんがさばけないのかもなぁ、と思うけれど、きっちり淹れてくれるのが嬉しくて、みんな待っている感じ。
エスプレッソが入ったカップに振り入れる魔法の粉はココア。
「北イタリアはおいしいチョコレートでも有名です!」、とオーナー。
私にこのお店を紹介してくれた人も、「こんなおいしいココアがあるのかしら!とびっくりしたの」と話していらした。
そして泡立てたミルクを注ぐ。
このときにはもう、何を描くのか決まっている。
おやおや?
私のは長いお耳があるみたいね。
「コーヒーを淹れるときに必要なものは、テクニックと人前で淹れても緊張しないこと」
という主旨のことを話すオーナー。
私が黒い健次郎(OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ)を構えて、カシャカシャと写真を撮る気満々だったからかもしれない。
やっぱり黒いボディの、ぱっと見ごついカメラになったせいか、
「カメラがとってもうまい人」
と一緒に話していた女性に誤解されてしまったみたい。
残念じゃ!
オーナーは面白いことも言いながら、集中して描いていく。
もうちょっとキレのある返しがしたい。
ああ、久々に「オトナになりたいわ!」と思った。
うさぎさんの周りに飾り。
かわいいなぁ。
そして、冒頭の写真のうさぎカプチーノが完成!
けれども困ったことが…
ど、どこから飲もう…?
私は「えい!」とそのまま口をつけた。
びろ~ん!
ごめんよ、うさぎ!
ここのドルチェも美味しそうなので、次回は甘いものか、立ち飲みスペースでカッコよく立ち飲みをするか、ランチのライスのがおいしいとお兄さんが言っていたのでそれか、どれかで楽しみに来よう!
■Mio Barへの道
■キリエの庭で
これからこのブログKyri*ateでご紹介するもので場所の表示ができるものは、適宜「キリエの庭で」と名づけたGoogle Mapsのマイマップに印をつけていこうと思います。
でも、きちんと表示されるのかどうかが謎。
どんなふうに表示されているのか、はたまた表示されていないのかよかったら教えてね!
Kyri*ateの地図 → at the Garden of Kyrie
■追記(2016.3.6. 19:40)
キリエの庭での地図が表示エラーになっていましたが、非公開でせっていしていました。
今、設定を変えてみたぞ!
今度こそ見えますように!
モテるコツも習得できるかも?!/ Mio Bar(ミオ・バール) イタリアン【広島】
|2017/10/30土曜日の昼下がり。
幟町のMio Barのカウンターに滑り込む。
もう13時もたっぷり回っているというのに、店内はお客さんでみっちり。
1週間前、夜に来たとき、時間切れで噂のコーヒーが飲めなかったので、再挑戦に来た。
ぶっちゃけると人手が足りないらしいのは見てとれた。
なので時間に余裕をもって。
オーナーもそれは自覚していて、「4月から人手を増やす予定なんです」と、待たせているお客さんに申し訳なさそうに話していた。
私はワインを飲むことにした。
オーナーに私がオーダーしたパスタに合わせたお勧めを聞くと、春めいて暖かいのでスパークリングかフルーティーな赤はどうか、と言われ、私はスパークリングワインにした。
こういうやり取り、ほんとに楽しい。
自分の思いや気分を告げ、お勧めを聞いて、もう一度考えて選択する。
これがしどろもどろだと、気持ちが萎えてしまう。
朝や昼間に飲むアルコールは、好きだ。
背徳感ではなく私の場合は優越感を持つ。
なんなんでしょうね、この感覚。
スパークリングワインの泡が立ち上るのを見ながら飲んでいると、新たなお客さんが来た。
空いている席はカウンターの私と、私と同じように一人で来ている女性の間しかない。
「お花とお花の間のお席はいがでしょうか?」
オーナーはそう、お兄さんに言い、彼もそれを受けた。
カウンターで、ぽつりぽつりと三人の会話が始まった。
こういうのも大好き!
見ず知らずの人と短い時間、楽しむやり取り。
日本だと話しかけづらいことが多いけれど、ここはきっとオーナーの作り出す雰囲気によるものが大きいと思う。
お話によるとオーナーは2か月ずつを2回、計4か月、主に北イタリアを回ってコーヒーの修行(?)をしてきたそうだ。
このエスプレッソ・マシーンもコーヒー豆も北イタリアのものだ、と嬉しそうに話していた。
オーナーの動きは、ちょっとオーバーで芝居がかっている。
まるでミュージカルを見ているようだ。
バールをステージにした舞台みたい。
そして日本らしくない、多分ちょっぴりラテンの香りのする会話を交わす。
さっきの「お花とお花の間」から始まって、
「気分を言っていただけたら、それに合わせて飲み物をお出しします。どんな気分ですか?」
「飲み物はいかがでしたか?少しほっとできましたか?」
と、主に女性が嬉しくなるような心遣いと声かけをしている。
これはモテテクニックだわ!
思わずつぶやいていて、隣のお兄さんにも聞かれてしまった。
「(お花とお花の間はどうか?と)聞かれたら、『喜んで!』としか返事ができないよ」
ナイス返しだ、お兄さん!
オーナーはマジシャンのような手つきでコーヒーを淹れ、絵を描く準備をしていく。
それはそれは、1杯ずつ、とても丁寧に。
丁寧すぎてお客さんがさばけないのかもなぁ、と思うけれど、きっちり淹れてくれるのが嬉しくて、みんな待っている感じ。
エスプレッソが入ったカップに振り入れる魔法の粉はココア。
「北イタリアはおいしいチョコレートでも有名です!」、とオーナー。
私にこのお店を紹介してくれた人も、「こんなおいしいココアがあるのかしら!とびっくりしたの」と話していらした。
そして泡立てたミルクを注ぐ。
このときにはもう、何を描くのか決まっている。
おやおや?
私のは長いお耳があるみたいね。
「コーヒーを淹れるときに必要なものは、テクニックと人前で淹れても緊張しないこと」
という主旨のことを話すオーナー。
私が黒い健次郎(OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ)を構えて、カシャカシャと写真を撮る気満々だったからかもしれない。
やっぱり黒いボディの、ぱっと見ごついカメラになったせいか、
「カメラがとってもうまい人」
と一緒に話していた女性に誤解されてしまったみたい。
残念じゃ!
オーナーは面白いことも言いながら、集中して描いていく。
もうちょっとキレのある返しがしたい。
ああ、久々に「オトナになりたいわ!」と思った。
うさぎさんの周りに飾り。
かわいいなぁ。
そして、冒頭の写真のうさぎカプチーノが完成!
けれども困ったことが…
ど、どこから飲もう…?
私は「えい!」とそのまま口をつけた。
びろ~ん!
ごめんよ、うさぎ!
ここのドルチェも美味しそうなので、次回は甘いものか、立ち飲みスペースでカッコよく立ち飲みをするか、ランチのライスのがおいしいとお兄さんが言っていたのでそれか、どれかで楽しみに来よう!
■Mio Barへの道
■キリエの庭で
これからこのブログKyri*ateでご紹介するもので場所の表示ができるものは、適宜「キリエの庭で」と名づけたGoogle Mapsのマイマップに印をつけていこうと思います。
でも、きちんと表示されるのかどうかが謎。
どんなふうに表示されているのか、はたまた表示されていないのかよかったら教えてね!
Kyri*ateの地図 → at the Garden of Kyrie
■追記(2016.3.6. 19:40)
キリエの庭での地図が表示エラーになっていましたが、非公開でせっていしていました。
今、設定を変えてみたぞ!
今度こそ見えますように!
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