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日常を切り取る / あなたが写真についてこだわっていることや撮影機材は? #EdgeRankBloggers

2022/01/20





レンズ交換式カメラを首からぶら下げていると、
リュックや帽子などのいでたちから
地元の店に入っても
「ご旅行ですか?」
と聞かれるし、
「カメラ好きなんですか?」
と聞かれる。

どれも返事に困る。


旅行者でもないし、
いろんなカメラやレンズのことは知らないし、
写真を撮る技術もよく知らないし、
写真を作品としてどこかに展示したいという欲もないし、
「こういう写真が撮りたいんだ!」という欲もないから、粘って粘って写真を撮ることもない。


でも、コンデジやiPhoneで写真を撮ると、テンションは途端に下がってしまう。

露出やホワイトバランスをいじり、
レンズをくるくる回して、望遠だの広角だのにして撮りたい。

たまにはレンズを替えるのもいい。
(普段は標準レンズ1本しか使っていない)



これくらいなので、「こだわりはないほうかな」と思っていたが、
夏前に初めて参加した撮影会のときに感じたことがあり、
それは自分の中のこだわりかもしれない、と思った。


その撮影では紫陽花が有名な庭園に集まって、写真を撮ることになっていた。
私の他にも初参加の人たちがいて、
少しぎこちない雰囲気の中、撮影会は始まった。


さまざまな色、形の紫陽花が咲く中、花を撮る人もいれば、花と人物を撮る人もいた。


そうしていると、
「霧吹きを持ってきた!」
という人がいた。
その人は注射器も持ってきていて、周りの人は「わー!」と歓声を上げた。


紫陽花と言えば「梅雨の花」というイメージがあるので、
しっとりと濡れた紫陽花や、
紫陽花の花や葉につく水滴を作って撮ろうということだった。


私はそのとき、一気にテンションが下がった。



作るのやだな~

と思った。


結局は風があったり、太陽の向きがよくなくて、思ったような写真は撮れなかったみたいだった。

私はそこに近づきもしなかったから、場を少々白けさせたかもしれない。



「濡れた紫陽花」に関してだけ言えば、
雨が降ったり、水遣りをしたあとだと、空気もしっとりしている。

私がスペイン巡礼から戻ってきたときの驚いたのは、
いくら晴れ渡った様子を撮っても、日本ではどうやっても「湿度」が写る、ということだ。

空気は乾いているのに、花や葉っぱだけ湿っている、というのは私にとっては興醒めだった。
まるでドラマで、日差しはどうやっても初夏のものなのに、登場人物はコートを羽織っているとか、
土砂降りの雨のシーンなのに空気が乾いていて、まるで暑い日に噴水に飛び込んでいるような空気の感じとかと似ている。



それから、写真を撮るにも写るもののコーディネート講座のサイトをちょっと覗いたことがあった。

特にテーブルの上に載っているものを撮るもので、
紅茶とケーキや、素敵な雑貨などがあったが、
素敵は素敵なんだけど、
「作られた感」 満載で、私は好みではなかった。



カフェで素敵なケーキを撮るときには、
お手拭きや伝票が写らないようにはするけれど、もっと凝ったことはしない。
お店だと特に、「さっと撮る」ことを最優先させるし。





私が好きな写真は、「日常」が写っている写真。

その人が何を見て、その中でなにを写真に撮りたい、と思ったのかが知りたい。
どの角度で、なにを切り取って、どんなふうにしたいのかに関心がある。

そして、それに秘められているかもしれないその人の思い。


自分は、あまり演出をしないし、
できればそのまんまを撮りたいと思っている。

そういうのが私の好みで、「作らない、あるいは作りこまない」が自分のこだわりかな、とちょっと思った。




ちなみに機材は、Nikon1 J1の白。

買い換えたい気持ちはあるけれど、諭吉が集まらないので、先送りになっている。





■参考

メルマガ「Edge Rank」9月の共通テーマは「ブログをやっていてよかったこと」 #EdgeRankBloggers



メルマガ「Edge Rank」のテーマに沿って書きました。



冒頭の写真は、おちゃめキャットが動き回るのでぶれぶれ写真。

なぜか大きなお目々が魅力的に思えて、ぶれぶれなのに好きな写真。