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エッセイスト

2022/02/11




いつぐらいからだったのか、小説が読めなくなった。
「誰かの頭の中の物語よりリアルのほうが楽しい」
と思い始めてしまったからかもしれない。
それならいっそ、ファンタジーのようなもののほうがすんなり受け入れられた。

それからはエッセイというものを読み漁った。



すごく楽しかった。
自分と同い年かちょっと先輩の書いたものを読むのは、
「ふむふむ、そうか」と共感したり、
「これから先、こんなことがあるんだ」と学んだり。


そうして、自分も「エッセイスト」の真似ごとがしたくなった。

そんなふうにブログを書いたこともあった。


が、自分のことばへの真剣さがたりなかったり、
表現力を磨こう、と努力しなかったりで、
あっという間にやめてしまった。


子どもの頃、「将来の夢」を聞かれるのがとても嫌だった。
具体的なヴィジョンはないし、
なりたいものはないし。

ただ、イメージとして、
いつも旅をしていて、
それについて書いている、
というものはずっとずっと持ち続けていて、
今も持っている。


「旅行エッセイ」なんてジャンルがあって、
それもたくさん読んだ。

楽しかったけど、
これが仕事になると
純粋に行きたいところへ行き、
食べたいものを食べ、
やりたいことをやる。
というのができなくなるかもなぁ、と思ってそのまんま。


資格が必要なものではないので、
ブログやなにかのプロフィール欄に「エッセイスト」と書こうか、
とたくらんだこともあったけど、
甘えたまんまでいようと思う。


そのまんまで、
行きたいところへ行き、
食べたいものを食べ、
やりたいことをやっていこう。