べた塗りされたちょっといびつな楕円の水色。
同じく薄紫。
そして四角っぽい濃い緑。
画面にはそれだけ。
タイトルは「あじさい」。
そうなの。
たったこれだけなのに、タイトル見なくても
「あ、あじさいだ!」
とわかるの。
そんな削ぎ落としたシンプルな熊谷守一の絵をたくさん見ました。
その中でも、彼が草花や虫を描いた作品が一番好き。
少年のように眺めていた。
と解説の端々に書かれていましたが、
こういうものがとっても好きで、
好奇心を持って見て飽きなかったんだろうなぁ。
というのが伝わってくるような、
ほのぼのだけど、
どこか野性の荒々しさも逞しさものぞくような絵なの。
飼っていた高齢の盲目の猫の絵もありましたが、
もうちょっと量が見たかったな。
座布団の上でお昼寝をしている猫に非常に親近感を持ちました。
■最近のひろしま美術館
なにか方針が変わったのか、
ミュージアムショップや受付周りの様子が随分変わっていました。
以前も書きましたが、スタンプがなくなっていたのは残念!
寂しいなぁ。
販売するグッズは種類が増えました。
オリジナルマスキングテープ2種類もあります。
でも、なんだか「おしい!」感じで、私は求めませんでした。
普通のマスキングテープより高くて、「ちょっと買ってみよう」という気になれなかったり、
ゴッホの黒猫に頼り過ぎ!だったり。
もしかしたら新しい収蔵作品をそろえられない、のかしら?
前に現代美術館で見た、予算がつかないので新しく収蔵作品が持てない。
という展覧会のことを強烈に思い出していました。
■今回の桜
露出をあげたと思う。
2年さわると、やっぱり一番最初よりさわれるようになってるね、カメラ。
使わないと覚えないんだ。
■今回の春
ほとけのざ。
この上品で清楚な紫は素敵。
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