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「ルドゥーテのバラ」展  ひろしま美術館

2021/08/301




ベルギーに生まれパリで植物画家として活躍したルドゥーテの
「バラ図譜」を堪能してきました。

たい焼き風に紹介すると
「頭からしっぽまでバラ」の展覧会です。

ナポレオン皇妃ジョセフィーヌが栽培したバラを中心にした図譜です。




どうやって紙に描いているのか、皆目見当がつかない、
という緻密さ。

でも写真と違って、そのバラの特徴がわかるように花や葉、つぼみの構図が考えられており、
また、美しくかわいらしい。

葉もどこかに裏がちらりと見えるようになっていたり、
散って花芯のみ、あるいは虫食いの葉が描かれていたり、
美しさの中に生々しい現実も仕込んであったり。



説明文を読んではっとしましたが、
背景が白いところに白いバラを美しく描くのは難しいものです。
白い花のそばに葉を多く配置し、
少し濁った色も置きながらも、
バラの花びら特有のマットでつややかな花びらが描いてあるのはため息が出ました。

本当にこの人はバラが好き、そしてお花が好きなんだなぁ。






バラの世界はなんだかよくわからなくて遠巻きなのですが、
これだけの種類が開発され、
人々をいまだに虜にする「魔力のある花」なんだなぁ、とあらためて思いました。

バラの花一輪をプレゼントされるだけでも、
気分の華やぎが違います。





これだけバラを見ると、なんだか私もかわいらしい気分になってきました。

ティールームではバラのケーキとローズブレンドティーを楽しみ、
ほかほかピンクな気持ちになりました。

うふふ、珍しくスカートでおでかけしたのもあったしね。





そんな淡いピンクの雰囲気をまとい美術館をあとにしながら私が思ったことは、

「それでもいじられていない
赤の一重、五弁のバラの原種が一等好き!」