ぼちぼちと旅行について書いていきたいと思います。
時系列でいくと、東京に先に行ったのですが、
自分の中で、
受け留めたり
まとめたり
消化したり
落ち着いたりしたいようなので、
まずは福島旅行から書いていきます。
長い文章になります。
最初に、私の友達、福島のコォを紹介したいと思います。
仕事の帰り、
雨宿りのためできたてのカフェに駆け込み、ワインを飲んだとき、
ふと「福島に行こう!」と思いました。
あまりに急なことなので、自分でもちょっと驚きましたが、
なんだか自然な流れのことのようで、
すとんと自分の中に落ちていきました。
コォがいなかったら、
私はこんなに早く東北や福島に行こうと思わなかった、
と思います。
震災前からのつきあいですが、
震災があり、
糸井さんのことばがあり、
コォの存在があり、
私の中に
「福島に行こう。
コォに会いにいこう」
という思いが強くなりました。
思うところがあって、
東京に行くことも計画をしていたので、
「あともうひと踏ん張りすれば福島じゃん!!」
と考えました。
震災に対する温度差は、
コォやヴォノと話しているとひしひしと感じました。
私は震災がよくわかっていませんでした。
福島を見にいこう、と思いました。
それも「悲惨な場所」を見にいくのではなく、
友達の「コォの日常」を見にいこうと思いました。
どんなふうに暮らしているのか、
どんなことが普通の生活なのか見せてもらおう、と。
出発までの間、
コォと旅行についての打ち合わせを何度かしました。
コォは慎重に私の思いを聞いているようでした。
初東北!
初福島!
なので、大好きな福島を見てもらいたい。
楽しんでもらいたい。
そういう気持ちがあるので、
キリエがどうしたいのか、
丁寧に聞き、
私も注意深く自分の思いを伝えていきました。
そうして、二人で決めていきました。
震災のことは、
それを見ようとは思わなくても、
はしばしで私の目の前に現れました。
JR郡山駅で会い、
コォはまず、近くの「ビッグ i」と呼ばれるビルの展望室に連れていってくれました。
そこから郡山の街を見ました。
あんなに大きな地震にあったとは思えませんでした。
でも、大きなビルから大手デパートが撤退していったことを聞きました。
それから、街の中にある仮設住宅をそっと見ました。
これは私が希望していたものでした。
私も家族と「仮住まい」をしましたが、
マンションに住んでも「仮」は「仮」でした。
どんな思いなんだろうなぁ、とずっと見ていました。
小学生の中には、
1日に浴びた放射線量を調べるための機械を身につけて遊びに行き、
その日何時間屋外で過ごしたかを毎日記録することも聞きました。
泊まった宿でも
被災してきた人たちを受け入れたのだ、と
宿の人が話していました。
3度の食事を出して喜んでもらったのだと、
話されていました。
テレビの天気予報の時に
「今日の放射線量」も伝えられていました。
私の思いに戸惑ったコォは最初、
「悲惨な福島」
「かわいそうな福島」
「フクシマ」
ばかりを見てほしくない、といったことを話していました。
しかし、次第に
「自分達にとっては『普通』のことになってしまっていることが、
感覚が麻痺してしまって
もしかしたら県外の人にとっては『普通』じゃない」
と言って、
私の希望を受け入れてくれました。
また、旅行が終わりに近づくにつれて、
私がいつものようにブログにこれらのことを書くことを告げると、
「普通でしょう?
がんばりすぎている福島として書かないでほしい」
とコォに何度も言われました。
そのたびに私は
「キリエが思ったこと感じたことを書く。
それを見てほしい」
と答えました。
なにもなかった、とは言わない。
もっと滞在が長く、
そこに「暮らす」ようになるともっともっといろいろ出てくるのかもしれない。
けれど、私が見た福島は
緑したたり、
雄大で美しいところで、
「必死に頑張る!!」と肩に力を入れて、見ていて痛々しくなるようなことはなく、
「やらなくちゃね!」と
粘り強さと素敵な笑顔の人がいっぱいでした。
旅行中、コォは何度も言いました。
「福島、いいところでしょう?」
大好きなんだ、と言葉を続けるコォに
「うんうん」と私はうなづいていました。
この言葉が私の中でずっと響いていました。
今日のブログは震災関係のことをまとめてみましたが、
これからは「福島旅行記」が始まります。
■ 本日の写真
ビッグ i の展望室からの眺め。
福島滞在中、私はずっと言っていました。
「山が遠いぃぃぃぃ。
山がいっぱいあるうううう。
平野が広いぃぃぃぃぃ」
コォは私が言わんとすることがなかなかわからないようでしたが、
広島市は、「山」と「海」が近く、
平野部が狭いのです。
いつか、それがわかりそうな広島の写真を撮って、
コォに見せたいと思います。
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