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福島BOX

2021/09/237







コオから福島や東北の食べ物がざくざく詰まった箱が届いた。



噂に聞いていたものあり。
初めてのものあり。



食べることが好きで、
食べたことがないものを食べるのも好きなので、
箱の中身を取り出して見てはによによし、
また箱に戻す、ということを繰り返している。




東北に行ったことがないので、
コオが話す食べ物のことや
雪深い土地での生活のことを聞くと
驚きと楽しさがいっぱいだった。




震災のあと、
彼が見せてくれた写真は衝撃的だった。

テレビなどで見るものと違って、
自分の身近な人が撮った「日常」の中にこんな風景があるのかと思うと、
より一層生々しく感じられ、
自分の想像では追いつかなくなっていった。




けれども、箱を見ると元気そうだ。


糸井さんが言っていたように、
私は明るいほうを向いていこうと春に思った。




荷物のやりとりもできるようになって、
こんなに豊かなものが送られてきて。



うまく言えないけれど、
「だめだだめだ」だけではなくて、
このざっくざくの箱を眺めてうっとりできることを嬉しく思う。