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ヴォノがしたかったランチ

2021/08/302






「お誕生日プレゼントにランチをごちそうする」
と約束したにも関わらず、
その日に限って、狙っていたレストランが貸切でがっかりしてしまいました。




実は、がんばれば
もう一回、ランチに行く機会があったのです。



でも、行きませんでした。



ヴォノが広島に来る前から、
「おいしいパンと安いワインとチーズを持って、
外で食べたい」
と言っていたのです。



時間がたっぷりある、と思っていたのに、
二人には次々と予定が入り、
共通の友人に会ったり、
お互いの友人に紹介したりされたり、
楽しくもあわただしく去っていったのです。





翌日は、私は朝から仕事で、
ヴォノも帰るという、
ある意味「最後」の日。



私たちは、ヴォノがしたくて、
私も大好きなランチをとることにしました。




300円もしないような安いワインや、
チーズ、オリーヴ、ムール貝の缶詰などを買い、
敷物を持って、出かけました。


そこでナイフでいろいろ切り分け、
折りたたみカップでワインを飲み、
ぱらぱらと本を読んだり、
昼寝をしたときに、
私たちはようやく、
「あ~、のんびりできたなぁ」
と感じました。





私は、自分のお勧めのレストランにヴォノをぜひに連れていきたかったのですが、
こっちのランチにして
本当によかったと思います。





いつになるか、
また次の機会に
一緒に行きたいです。