たまたまチケットがあったので行った
「平櫛田中」展。
彼の作品はこれまでちらちらと見かけたことがありましたが、
これだけまとめて見たのは初めてだと思います。
だいたい、見るのは
「絵画」という平面のものが多いのですが、
「彫刻」は立体で、
かつ彩色してあるとなると、
なんだかいつもと勝手が違います。
写真は、
歌舞伎の「鏡獅子」の衣装をまとった役者さんなのですが、
(美術館の入り口のガラスに貼ってあったもの。
カッコよくて思わず写真を撮ってしまった)
「基礎をきちんとしないと」
というわけで、
田中は、
まずは役者さんのほぼ裸体を彫刻し、
それで中身(?)を把握して、
次に衣装をつけた姿を彫る、という凝りよう。
彩色も細かくて。
これは「人物」を撮ったものじゃないんですよ。
「彫刻」を撮ったものなんです。
すごいよ~!!
他にも、仏教に出てくる人の彫刻に彩色するのに、
「柄がわからないから」といってペルシャの布を買って勉強したり。
一方で、
とてもユーモラスで、
かわいらしい作品もあったり。
基礎をしっかり作ることの大切さ。
が改めて身に染みた時間でした。
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