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[ここまでのあらすじ]
「初心者向けの万年筆」の紹介はネットにたくさんあるけれど、次、となるとどれがいいのか見当がちっともつかない。
お試し書きもできるみたいだから、お店に行ってみるか。
いや、ちょっといろいろいらいらしていて、さ。
すかっと、ぱぱーっとなにかしたくなりまして。
好きなノートブックに気持ちよくものが書けないと、そのいらいらは募り。
それを解消するためにも、万年筆の冒険にでかけたんですよ。
お店に行って、PILOTのkakunoやcocoonを使っていて物足りなくなったので、次のが欲しくなったんですがどうしたらいいですか?と聞いたら、店員さんはさくっと対応してくださいました。
そして、「試し書き」については「どれでもできますよ」と言われた。
は?!
と、驚きながら、とりあえず、PILOTのカスタム74とセーラーの同等のものを試すことにした。
試し書きのやりかたは、「つけペン」。
万年筆にインクを吸わせるわけじゃないんだ。
この時点で頭が沸騰していた。
ちょっと冷静な判断ができなかった。
「日本語を書くのなら、日本のメーカーのものが最も適している。しかし、デザインは『ザ・万年筆』で、そうなると外国のものがいいと言う人もいる」
ということを、柔らかな口調でおっしゃる店員さんが素敵だった。
いいよ、「ザ・万年筆」でも。
カスタム74とセーラーのものはほぼ同じような感触で、本体の長さがカスタム74のほうが自分の手に合った。
それに、LAMYのSafari以外はPILOTのものだから、手に馴染んでいるかなぁ、と思った。
ボディの色は黒しかなく、試した「極細字」をそのまま買うことにした。
実は、店頭での試し書きではよくわからなかったが、家に帰ってたくさん書くと、「金ニブ(ペンの先っぽが金。正しくは合金。ちなみにこれは14K)を使っているんだなぁ、となんとなくわかった。
しかし、困ったことがあった。
書いても書いても、インクは掠れないが、薄く出るところがある。
斜め左下が薄くなる。
例えば、カタカナの「ノ」、にんべんやのぎへんの一画目などが薄い。
自分のペンの持ち方や角度などがいけないのかもしれない。
そして、極細字<EF>では仕方ないのかもしれないけど、インクがぬるぬる出ない。
むむむ。
こんなに細いとは思わなかった!
試し書きで「うわっ!細っ!」と思ったけど、ほぼ日手帳weeksに書いてもすかすかしてる!というくらい繊細な細さだった。
「万年筆と同じメーカーのインクがよい」と聞いたので、最初は手持ちのWatermanのインスパイアド・ブルーを入れていたが、洗浄し、PILOTの色彩雫「竹林」に変えてみた。
ますます調子が悪くなったので、すぐにインスパイアド・ブルーにした。
そしてインスパイアド・ブルーにも不満があった。
私はターコイズブルーが使いたくて、これを買ってみたが、ちっともターコイズのような透明感がないのだ。
しかし、LAMYのSafariに入れたらターコイズちっくに発色した。
ニブによって、あるいは万年筆によって、発色が違うのか、くちょー!!!
そして、探しに探して、Plikanの4001ターコイズを購入。
色彩雫はあるけど、他のボトルインクはあまりお店では持っていないのね。
3軒目でようやく発見。
おろしたての万年筆はインクが出にくいので、しばらくそっとしておくのがよい。
というのも読んだが、なかなかではなかった。
数日はイライラしながら使っていたんだけど。
ようやく馴染み始めたのか、少しインクがよく出るようになった。
これから先、どうしていいのかわからないし、「どうしよう、ちょっと細すぎる。kakunoもcocoonも細字<F>だったから、極細字がこんなに細いなんて!」と、戸惑っている。
あとは、これまでボールペンと同じように扱っていたのに、カスタム74は布だか革だかの「一本挿し」とかいうペンケースをご用意しなくてはならぬだろうか。
使っていくうちに馴染むのか、慣れるのかもわからない。
ほんと、初心者でわからないことだらけだ。
PILOT カスタム74 / 初心者の次の万年筆として
|2021/06/05 |2[ここまでのあらすじ]
「初心者向けの万年筆」の紹介はネットにたくさんあるけれど、次、となるとどれがいいのか見当がちっともつかない。
お試し書きもできるみたいだから、お店に行ってみるか。
いや、ちょっといろいろいらいらしていて、さ。
すかっと、ぱぱーっとなにかしたくなりまして。
好きなノートブックに気持ちよくものが書けないと、そのいらいらは募り。
それを解消するためにも、万年筆の冒険にでかけたんですよ。
お店に行って、PILOTのkakunoやcocoonを使っていて物足りなくなったので、次のが欲しくなったんですがどうしたらいいですか?と聞いたら、店員さんはさくっと対応してくださいました。
そして、「試し書き」については「どれでもできますよ」と言われた。
は?!
と、驚きながら、とりあえず、PILOTのカスタム74とセーラーの同等のものを試すことにした。
試し書きのやりかたは、「つけペン」。
万年筆にインクを吸わせるわけじゃないんだ。
この時点で頭が沸騰していた。
ちょっと冷静な判断ができなかった。
「日本語を書くのなら、日本のメーカーのものが最も適している。しかし、デザインは『ザ・万年筆』で、そうなると外国のものがいいと言う人もいる」
ということを、柔らかな口調でおっしゃる店員さんが素敵だった。
いいよ、「ザ・万年筆」でも。
カスタム74とセーラーのものはほぼ同じような感触で、本体の長さがカスタム74のほうが自分の手に合った。
それに、LAMYのSafari以外はPILOTのものだから、手に馴染んでいるかなぁ、と思った。
ボディの色は黒しかなく、試した「極細字」をそのまま買うことにした。
実は、店頭での試し書きではよくわからなかったが、家に帰ってたくさん書くと、「金ニブ(ペンの先っぽが金。正しくは合金。ちなみにこれは14K)を使っているんだなぁ、となんとなくわかった。
しかし、困ったことがあった。
書いても書いても、インクは掠れないが、薄く出るところがある。
斜め左下が薄くなる。
例えば、カタカナの「ノ」、にんべんやのぎへんの一画目などが薄い。
自分のペンの持ち方や角度などがいけないのかもしれない。
そして、極細字<EF>では仕方ないのかもしれないけど、インクがぬるぬる出ない。
むむむ。
こんなに細いとは思わなかった!
試し書きで「うわっ!細っ!」と思ったけど、ほぼ日手帳weeksに書いてもすかすかしてる!というくらい繊細な細さだった。
「万年筆と同じメーカーのインクがよい」と聞いたので、最初は手持ちのWatermanのインスパイアド・ブルーを入れていたが、洗浄し、PILOTの色彩雫「竹林」に変えてみた。
ますます調子が悪くなったので、すぐにインスパイアド・ブルーにした。
そしてインスパイアド・ブルーにも不満があった。
私はターコイズブルーが使いたくて、これを買ってみたが、ちっともターコイズのような透明感がないのだ。
しかし、LAMYのSafariに入れたらターコイズちっくに発色した。
ニブによって、あるいは万年筆によって、発色が違うのか、くちょー!!!
そして、探しに探して、Plikanの4001ターコイズを購入。
色彩雫はあるけど、他のボトルインクはあまりお店では持っていないのね。
3軒目でようやく発見。
おろしたての万年筆はインクが出にくいので、しばらくそっとしておくのがよい。
というのも読んだが、なかなかではなかった。
数日はイライラしながら使っていたんだけど。
ようやく馴染み始めたのか、少しインクがよく出るようになった。
これから先、どうしていいのかわからないし、「どうしよう、ちょっと細すぎる。kakunoもcocoonも細字<F>だったから、極細字がこんなに細いなんて!」と、戸惑っている。
あとは、これまでボールペンと同じように扱っていたのに、カスタム74は布だか革だかの「一本挿し」とかいうペンケースをご用意しなくてはならぬだろうか。
使っていくうちに馴染むのか、慣れるのかもわからない。
ほんと、初心者でわからないことだらけだ。
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別ページに移動します2 件のコメント (新着順)
通りすがりの後藤さん
よくわからないまま、パイロットのカスタム74、エクストラファインを購入しました。国産メーカーのEFの中でも細い字が書けるんですね!
インクの発色を楽しみたいのなら、字幅の広いものを、というのは、以前勉強(?)したときに知りました。しかし、手帳にこまごまと書きたい、と思ったので、EFにしてみたのでした。
万年筆が馴染むまで時間がかかるんだろうな、というのは感じていました。
インクが一定して出ない、というのも、掠れというのでしょうか。線が引けないことはなく、特定のペン運び、具体的には「左斜め下」の線のインクが薄いです。
得意なのは真っすぐな線のようで、このときにはインクがたっぷり出ます。
しかし、これも2日目でもこんなには出なかったので、馴染んでいなかったか、インクが合わなかったか、だろうなぁ、と思いました。
紙とペン先があたる角度の問題もありそうですね。
ペンクリニックのことは、購入してすぐに調べました。
しかし私がいる地域ではめったに開催されないようです。
それでも機会があれば見ていただきたいです。
1年くらい前、2本目のカクノを買い、同メーカーの色彩雫「竹林」を吸わせましたが、そのときもなかなかインクが滑らかに出ず、いらいらしたことがあります。
今ではするすると気持ちよく出るので、カスタム74もそうなったらいいなぁ、と思っています。
たくさんのことを教えていただき、ありがとうございました。
こんばんは、kyrieさん。通りすがりの後藤です。
パイロットの万年筆カスタム74 ブラック EFニブを購入されたのですね。
僕も初めて購入したのも同じ万年筆でした。
さてパイロットのEFは他の国産メーカーのそれと比較しても特に極細という印象を
持っています。コクーンやカクノのFと比べると数段細いです。
この細さ故に、インクの発色はイマイチです。インクの発色を楽しみたいとするならば国産メーカーであればM以上(細さも欲しいというならば我慢してF)だと思います。
続いてインクの掠れですが、原因としては万年筆のペン先の寄りが強くてインクが
スムーズに落ちてこないために起こるものと、文字を書く人のペンを捻って書いてしまう癖に
よるものがあります。ペンを絶妙な角度とタイミングで捻ってしまうためペン先が紙面から
離れてしまうために掠れが生じます。でもこれはEFではなりにくいので前者でしょう。kyrieさんが、購入された万年筆はペン先の寄りが強い固体だったのではないでしょうか。
これを解消するには、文房具店が時々開催している万年筆のペンクリニックに持ち込んで
直してもらうか、それ以外だと個人的に購入した文房具店に相談でしょうか。
あとは普段より少し筆記圧を上げて書くとかでしょうかね。
以上参考になればでした。長文、乱文で失礼を致しました。