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やさしいおうどん

2017/10/30


私の食文化の麺類は「おうどん」系で、蕎麦よりうどんのほうをたくさん食べてきたので、なじみが深い。


体調を崩すと大体、おかゆかおうどんが出てくる。

食文化圏内にはおうどんの聖地讃岐もあるが、発熱や腹痛のときはコシが強いおうどんより、「ゆで」と書かれた袋に入った柔らかいおうどんのほうが嬉しい。

お出汁はうまみがきいている済んだお汁。
葱の小口切りはちょっと多め。
かまぼこがのっているといいな。
とろろ昆布は苦手。

元気なときは卵を載せて月見、あるいは甘く煮たおあげのきつねもいいな。
肉うどんより、かき揚げを載せるのもいい。
サクサクしてまだあまりお汁を吸っていない天ぷらを食べるのが好き。



先日食べたおうどんは、手打ちのつやつやなのに噛み切れないほどのコシはなく、しなやかであった。
「ああ、体調が悪いとき食べたいおうどんだなぁ」と思った。

天ぷらは揚げたてのあちち。
「サクサクだからお汁につけないで…」と注意書きがしてあったので、どんぶりに入れっぱなしにしないで、食べるたびに天つゆに浸すようにお汁につけて食べた。


友達のおすすめは天ぷらをつまみながら日本酒を飲み、最後におうどんを食べるというものだったけど、私はやっぱりちょっと心や体がしんどくて「やさしいものに包まれたい」ときに食べたいな。