誕生日が近づくと、バーガーのクーポン券が届く。
あたしは機会を見つけて、食べに行く。
「おうちでのご飯」がしっかりしていて、
「今日はご飯いらない」
と母親に言うのがとてもいけないことだった期間が長くて、
「外でハンバーガーを食べる」
ことはあたしにとって、
「小さな反抗」であり、
「小さな自立」だった。
家を出ることを決心したときも、
バーガーにかぶりつき、
普段は飲まないコーラを飲み、
ノートに「家出計画」を書きつけていた。
今は外でご飯を食べることにもそんなに縛りがなく、
「がんばって家を出る」ことを考えていないので、
ゆっくりとバーガーを食べたけど、
あの「反逆の味」を懐かしく思い出した。
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